世界遺産

世界遺産として3カ所の文化遺産が指定されている。991年に創建されたハフパット修道院とサナヒン修道院、4世紀に創立したゲハルド修道院とアザート川上流域、4世紀に建立されたエチミアツィンの大聖堂と教会群およびズヴァルトゥノツの考古遺跡がある。

国民

住民の大半はアルメニア人(約96%)。公用語はアルメニア語。旧ソ連の構成国であったこともあり、ロシア語も幅広く通用する。



宗教では、単性論教会のひとつであるアルメニア教会の信者が大部分を占める。ほかにギリシャ正教やカトリックの信徒がいる。301年に世界ではじめてキリスト教を国教化したことで有名。

経済

主要産業は、農業、工業、宝飾品加工業。都市人口率が65%と高く、農林水産業従事者は、意外と少なく国民の8%に過ぎない。

農業では綿、ぶどう、野菜の栽培が盛ん。穀物としては小麦と大麦を産する。

主な輸出品は、ダイヤモンド (40.7%)、金、非鉄金属。主な輸入品はダイヤモンド (19.6%)、石油製品、天然ガスである。主な輸出国はベルギー、イスラエル、ロシア、主な輸入国はロシア、ベルギー、イスラエルである(以上2002年)。

日本との貿易関係は他国に例を見ない。主な輸出品はモリブデン鉱石 (52.7%) 、美術品と骨董品、血清とワクチンの順である(2003年)。輸入品は建設、鉱山用機械 (62.6%) 、トラック、電気機械である。

アルメニアは新生代、中生代の造山帯の中央に位置し、国内に多数の火山性塊状硫化物鉱床が点在する。このため、規模は小さいものの貴金属を産する。鉱物資源は金(2003年時点の採掘量は1.8トン)、銀(同4トン)、銅(同1.8万トン)である。

エレバン

アルメニア共和国の首都。

人口約106万人(2004年)。機械製造や金属業、ワイン、ブランデー製造、たばこ製造業が盛ん。

アラクス川の支流が市内を流れる。南にアララト山を臨む。

地理

山脈と高原が広がる山国。平地はまれ。

国土の90%において標高1000mを超える。3000m級の山岳も珍しくない。最大の平地は首都エレバンが位置するアララト盆地。名前の通りアララト山を見上げる位置にあり、トルコとの国境を流れるアラクス川(キュル川)の左岸に広がっている。アララト盆地の高度は800m以上。

中央部にセヴァン湖が位置する。森林は少なく、急流となった小規模な河川が多い。

ケッペンの気候区分によると、低地はステップ気候 (BS) 、高地は亜寒帯湿潤気候 (Df)である。低地は雨が少なく、高地は多い。 首都エレバンの平均気温は11.4度、年降水量は318mm。1月の平均気温は-5.5℃、8月は25.5度である。しかしながら高地に位置すること、冬季に前線が停滞することなどから天候は変化に富んでおり、エレバンに限定しても-25℃から40度まで気温が変化する。

隣国のトルコやイラン同様、地震が多い。鉱物資源に富み、最南部で銅、亜鉛、モリブデンが産出する。石灰岩は全国に分布する。